家を買いたいんだけど、やっぱり頭金を用意しないとダメなのかな?
昔と違い、今は頭金は0円にする方がおすすめです。
この記事を読んでわかること
- 頭金の目的
- 今の時代は頭金を用意しないほうが合理的な理由
昔の頭金の目的
昔はローンの金利が今よりも高く、5%以上の時代もありました。
今は1番低いところでは0.4%以下なので10倍以上です!
そのような高金利の時代では、頭金を用意するのとしないのでは、支払い総額に大きな差が出てしまうため、頭金を用意するのは合理的でした。
例えば5,000万円の物件を金利5%の35年ローンで購入する場合、フルローンなら支払い総額は1億584万円で、倍以上の金額になります!
それが頭金として10%の500万円用意した場合、支払い総額は9,534万円+頭金の500万円で1億34万円です。
頭金を10%用意することで支払い総額が500万円以上安くなりました。
(それでも総額が1億を超えるので、焼け石に水感はありますが・・・)
これが金利が高かった頃の頭金を用意する理由です。
今の頭金の目的
ところが今の低金利では頭金を用意してもあまり効果はありません。
同じように5,000万円の物件を今の金利0.4%の35年ローンで購入する場合、フルローンなら支払い総額は5,376万円、頭金を10%用意した場合は4,830万円+500万円で5,330万円で、その差はわずか46万円です。
これでは頭金を用意するメリットはあまり大きくありませんよね。
それよりも最近は、住宅購入価格の約10%を頭金として用意することで何かあった際にすぐ売却できるようにするということの方が目的となっているようです。
住宅は、買った時点ですぐに約10%値下がりすると言われています。
例えば5,000万円の住宅を購入して、すぐ売らなければいけなくなった場合、ローンは5,000万円残っているのに家を売っても4,500万円しか入ってこないため、ローンが500万円残ってしまいます。
これでは家を売却することができません。
そう言った事態を防ぐために頭金を10%以上用意しましょうというのが、最近の頭金の目的です。
頭金は0円でいい理由
個人的に頭金は0円でいいと考えており、私自身も頭金0円で住宅を購入しております。
ただ貯金が0円でもいいというわけではなく、頭金に相当するくらいの貯金があることがベストだと考えています。
頭金相当額の貯金があれば、もし引っ越すことになっても家の売却額+貯金でローンを返済することができますし、急な出費にも対応することができます。
また当面使う予定がないのであれば、投資信託に預けておくことで年利約5%のリターンを期待することもできます。
もちろん減ってしまう可能性もありますが、10年以上の長期で運用する場合は高い確率でプラスになります。
もし期待通り年利5%で運用することができれば、500万円は35年後には約2,000万円になっています!
NISAを利用すれば約2,700万円にもなりますので、2,200万円の儲けです。
500万円を頭金として入れていた場合は支払い総額が5,330万円かかる上に急な出費にも対応することができませんが、同じく500万円を投資信託に預けていれば、支払い総額は5,376万円-2,200万円で3,176万円で済む上に急な出費にも対応することができます。
ちなみに年利5%と言うのはありえない数字ではなくかなり現実的な数字なのですが、非常に低く見積もって仮に1%だったとしても500万円が35年後には約660万円、NISAなら約700万円になります。
約160万円〜200万円の儲けです。
どちらにしても頭金として支払うよりも支払い総額を減らすことができ、かつ急な出費にも対応することができるため、頭金として入れるメリットはありません。
まとめ
今と昔では状況が大きく異なるため、昔の常識は通用しません。
特にお金に関しては間違っている場合が多く、間違えた時のダメージも大きいため、注意が必要です。
- 頭金は支払わない
- でも頭金相当額は用意する
- 頭金相当額は投資信託で運用する
頭金に関しては、転勤や引越しなどの売却の可能性が低ければ、頭金に関しては頭金相当額を用意する必要もないかもしれませんが、以上のことに注意をしていれば、合理的な選択ができるかと思います。