老後のお金が不安・・・
年金を繰り下げ受給するともらえる額が増えるって聞いたけど、投資信託とかで運用するのとどっちがいいのかな?
投資信託の年平均リターンは約5%な上に不確実、年金の繰り下げ受給は確実に年8.4%で運用できるようなものなので、年金の繰り下げ受給の方が確実にお得です。
この記事を読んでわかること
- 繰り下げ受給をするべきかどうか
- 繰り下げ受給はどれくらいお得か
繰り下げ受給の本質は「不確実な運用」から「確実な運用」への変換
年金は、受取の開始時期を遅らせることで、毎月の受給額を増やすことができます。
増加率は、1か月遅らせるごとに0.7%増えるので、1年遅らせるごとに8.4%ずつ増えていくことになります。
サラリーマンの場合、年金受給額の平均は月に約14万円、年間で約168万円なので、168万×8.4%で年間約14.1万円増えます。
年金の繰り下げ受給は、168万円を受け取らない代わりに、年利8.4%の超高配当株を168万円分もらえるというイメージです。
繰り下げ受給をしないで年金を受け取って投資信託などで運用した場合、引き出すことができるというメリットはありますが、期待リターンは約5%で、しかも不確実です。
老後で収入を年金に頼っている場合、暴落時だろうとなんだろうと確実に8.4%で運用できるというのは大きいですよね!
繰り下げ受給をした方がいい人
当面の生活費には困っていなくて、長生きリスクに備えたいという人には繰下げ需給がおすすめです。
繰り下げ需給のメリット
繰り下げ需給のメリットは、長い目で見ると年金受給額確実に高い利回りで運用できるという点です。
168万÷14.1万で、受給開始から12年以上長生きする場合は、繰り下げ受給をした方がお得ということになります。
繰り下げ受給のデメリット
繰り下げ受給のデメリットは、年金を受け取らない期間の生活費を自分でまかなわなければならないことと、受給開始から12年以内に亡くなってしまった場合、受給額が少なくなってしまうということです。
老後のお金が足りなくなるよりは全然いいと思いますので、大したデメリットではないかなと思います。
繰り下げ受給をしない方がいい人
まず、そもそも当面の生活費が足りないという人は繰り下げ受給ができません。
また、直近12年以内にお金を使う予定がある人は繰り下げ受給はしない方がいいかもしれません。
繰り下げ受給をしないメリット
直近12年以内は、繰り下げ受給をした場合と比べて手元資金が多くなります。
元気なうちに旅行をして、歳を取ってからは質素倹約に暮らそうと思っているような場合は若いうちに使えるお金が少しでも多い方がいいですよね。
繰り下げ受給をしないデメリット
12年以上長生きする場合、年金の受取総額が少なくなります。
12年というと最短で77歳です。
平均年齢が約80歳ですから、たいていの方にとってはデメリットになるかと思います。
まとめ
歳をとってからは質素な生活でもいいから少しでも若いうちに旅行などにお金を使いたい人以外、ほぼ全ての人にとって年金の繰り下げ受給は老後資金対策の有効な手段です。
ぜひ、ライフプランに組み込んでみてください。