車を買いたいけど新車は高いし、やっぱり中古車の方がお得なのかな?
購入価格だけで見ると当然中古車の方が安いですが、1年あたりにかかる費用で比べると新車の方がお得なパターンも多いです!
この記事を読んでわかること
- 新車と中古車はどちらの方がお得か
- どれくらいの違いがあるのか
- 中古車の方がお得になるのはどんなケースか
結論
10年落ちの車を買うような場合以外は、基本的に新車の方がお得です!
新車の1年あたりの費用
車の1年あたりの費用は、以下の式で計算することができます。
ポイント
(購入価格-売却価格)÷利用年数=1年あたりの費用
ここでは、新車のヴォクシー(ハイブリッド)を購入して、7年後に売却するケースで考えてみます。
新車のヴォクシーの購入価格は、約400万円です。
そして7年落ちのヴォクシーの売却価格を、約130万円とします。
上の式に当てはめると、1年あたりの費用は、約38.6万円になります。
(400万円-130万円)÷7年=約38.6万円
ポイント
新車の1年あたりの費用は約38.6万円
中古車の1年あたりの費用
次に、中古車を見てみます。
同じくハイブリッドのヴォクシーで、3年落ちの中古車を買ったとします。
安すぎる中古車はたいてい何か訳ありなので、「これなら買ってもいいかもな」と思えるものを探してみたら、約310万円でした。
安いもので270万円くらいのものもありましたが、走行距離が7万kmとかなり多く、売却時の価格が下がってしまうので、310万円の方で考えてみます。
4年乗って、新車と同じく7年落ちで売却し、130万円で売れたとします。
(中古で買っているので実際にはもう少し値が下がると思いますが・・・)
上記の条件の場合、1年あたりの費用は約45万円になります。
(310万円-130万円)÷4年=45万円
ポイント
中古車の1年あたりの費用は約45万円
新車の場合が38.6万円だったので、新車の方が年間で6.4万円もお得な計算になります!
1年あたりの費用を新車と同じくらいにするためには、3年落ちで284万円の車を探さなければいけません。
ですが、安くて程度のいい車を探すためには訳あり品とお買い得品を見分ける目利きの力も必要になります。
そんな大変な思いをしても探し出しても新車と変わらないか、新車より少し安いくらいです。
であれば新車の方がキレイだし、訳あり品をつかまされる心配もないし、探す労力もかからないし自分の好きなオプションを選べるので断然コスパがいいかと思います。
何年式の車を買って、何年乗っても、やっぱり新車の方が安い
ちなみにこれは、走行距離や年式やキズの程度が同じなら売却価格に大きな差は出ないですし、購入価格はも1年あたりの値下がり額が新車の1年あたりの費用(38.6万円)を大きく超えることはないため、何年式のものを何年乗った場合でも結果は変わりません。
試しに、5年落ちの中古車を買って、9年目で売却するケースを考えてみます。
5年落ちの場合、購入価格は約200万円、売却価格は約70万円とします。
まずは新車の場合です。
(400万円-70万円)÷9年=36.6万円
次に中古車です。
(230万円-70万円)÷4年=40万円
差は縮まったものの、やはり新車の方がお得です。
次に7年落ちの中古車を買って、9年目で売却するケースを考えてみます。
7年落ちの場合、購入価格は約180万円、売却価格は同じく70万円とします。
(180万円-70万円)÷2年=55万円
新車は同じく36.6万円なので、やっぱり新車の方がお得に乗ることができます。
しかもこの買い方だと乗れるのはずっと5年落ち以降の車となります。
値段も高い上にずっと5年落ち以降の車に乗ることになるので、メリットはありません。
中古車の方がお得なケース
逆に中古車の方がお得になるケースとしては、とにかく安い車を買って、長く乗ることです。
例えば、10年落ちの70万円の車に乗って3年間乗った場合、1年あたりの費用は約23万円になります。
70万円÷3年=約23.3万円
この場合、新車に13年乗った場合よりも年間で7万円以上安くなります。
400万円÷13年=約30.8万円
見た目も気にせず、とにかく安ければいいと言う人であれば、安く抑えることができます。
まとめ
初期費用だけ見ると新車は高くて中古車の方が安いですが、中古車は乗れる年数が少なくなる分1年あたりの費用で比べると割高です。
「状態のいい中古車を割安で買うことができればお得!」というのは昔の話で、今は少し調べれば相場がわかってしまうので、いい品が安く売られていることはほとんどありません。
快適さを重視するなら新車、安さを重視するなら10年落ちの中古車と、割り切った考え方をする必要がありそうです。